壊れる理由。壊さない方法。

今日は「自転車が壊れる理由」と「壊さない方法」について、輸出梱包の専門業者としての観点からお話しさせていただきたいと思います。

皆さまもよくご利用されていらっしゃる某大手通販会社。その会社のパッケージを見てみると、あることにお気づきになるかと思います。パッケージ自体は非常に簡素ですが、中身を破損させないための、大切な仕掛けが隠されています。写真を見れば一目瞭然なのですが、購入した商品は、”箱と同じ大きさのボール紙”にビニールでラッピングされて送られてきます。

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ここで重要になってくるのが、”箱と同じ大きさのボール紙”です。中身を壊さないのであれば、緩衝材を入れればよいのではないか?と、思われがちですが、残念ながら緩衝材では、中身を守ることはできないのです。

では、このボール紙は何のために入っているのでしょうか?

それは、中身と外箱を一体化(固定)させるために入っているのです。外箱と中身が一体化(固定)していれば、どんなに箱が揺れても(衝撃を受けても)、中身は守られます。通販会社はそのことを知っているので、緩衝材を使わず、ボール紙とラッピングだけで中身を固定しているのです。

裏を返せば、どんなに緩衝材を入れても、外箱と中身が一体化(固定)していなければ、物は簡単に壊れてしまいます。

以下にその理由を説明いたします。

輸送物(自転車)はトラックや飛行機で運ばれるときは、常に振動に晒されています。「道路の段差」や「飛行機の離発着」などの衝撃は、輸送物(自転車)にとって、最もストレスが掛かるシチュエーションと言えるでしょう。通常輸送物に掛かる衝撃度は「G」で表しますが、前出のシチュエーションでは、自らの重量の数倍から十数倍のG(ストレス)が、外箱に加わる計算になります。

自転車の梱包箱を例にとると、20KG程度の輪行箱であれば、100KGから200KG以上のG(衝撃)が、瞬間的に底面に掛かることになります。接地面の面積が広ければ、衝撃を広く分散させることができますが、足がキャスターなどの「点」で受ける構造だと、衝撃度はさらに大きくなってしまいます。(ですからバイクサンドはキャスターを採用しませんでした)

それでは実際の輸送場面でどのようなことが起きているかというと、箱とフレームが一体化(固定)していれば、瞬間的に衝撃を受けても、箱とフレームは一緒に動くので、ダメージが伝わることはありません。

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ところが、箱とフレームが一体化していなければどうでしょう?瞬間的に衝撃を受けた際に、箱だけが動きフレームは動きません。すなわち地面からの衝撃をフレームが直接受ける形となり、フレームは簡単に壊れてしまうのです。

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自転車のフレームやディレイラーハンガーなどが破損してしまう最大の原因はこれです。箱とフレームが一体化(固定)していることが、いかに大切かということです。

ちなみに瞬間的に掛かってくる衝撃の前では、多少の緩衝材はまったく役に立ちません。それどころか、緩衝材が凶器となって、中のフレームを破損させてしまう可能性すらあるのです。緩衝材はあくまで振動から擦れ(擦り傷)を軽減させるためのものとお考えください。(バイクサンドも本当は箱の中にはフレームとホイール以外のものは入れて欲しくありません)

つまるところ自転車をもっとも簡単に、かつ確実に運ぶ方法は、大きな箱の中に箱と同じ大きさのダンボールを敷き、その上にフレームを置き、ビニールでラッピングして固定してしまう、通販会社さん方式だと思うのですが、もちろん現実的ではありません。

では、いかにして「バイクと外箱を一体化し固定させるか?」それがバイクサンドを開発する最大の課題であり目的でした。一枚のボール紙の代わりに強固な”固定板”方式を開発したのは、通販会社さんでいう、ボール紙と外箱を兼務させるためです。ビニールのラッピングの代わりにゴムバンドを使うことで、包み込むことなく、フレームやホイールを固定することも可能となりました。

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バイクサンドはフレームを宙吊りにすることで絶対的な安全マージンができる、だから安全である。ということがセールスポイントなのですが、そのセールスポイントは固定板とフレームが一体化されているからこそ、生きてくる安全性能なのです。

バイクサンドを検討していただいているサイクリストの皆さまには、素材がダンボールであることは、デメリットではなく、メリットとしてお考えいただければ幸いです。固定板は10回程度の使用を前提に考えています。もちろんさらに強度を持たせることは可能ですが、そこそこの強度とすることで、衝撃を吸収させるよう調整してあります。

バイクサンドは単なるダンボール製の輪行ケースではありません。ダンボールは安全性能と構造をトータルで考え出した結果採用された「素材」であり「構造」であるとお考えいただければ幸いです。サイクルモードでは、その辺りを見ていただければと思っています。

皆さまのバイシクルライフをさらに彩ることができるよう、究極の安全性能をめざし、バイクサンドはこれからも進化し続けていきます。

※2015年5月にバイクサンド®の宙吊り梱包は特許を取得いたしました。

 

あなたの大切なバイクを守ることができる唯一の自転車輸送ケース。バイクサンド。

http://bike-sand.com

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